2008.07.15 Tuesday
いい病院、悪い病院
えーと、実はこの1ヵ月余り、乳ガンの疑いがあって
様々な検査を受けておりました。
一応、検査結果では「大丈夫」ということだったので
ちょっと安心しているんですけれど
今回はその過程で体験した病院のお話。
私には7歳違いの姉がいて、彼女がちょうど7年前に
乳ガンを発病しました。
2回手術して、いまは再発の危険があるといわれる5年もクリアし、
姉は元気に飛び回っていますけれどね。
ただ、姉のガン発覚時の初期症状が乳首からの出血でした。
そして、6月のある日、私も同じ症状に見舞われたんです。
すごくビックリして、すぐにお茶の水にある
総合病院「杏雲堂病院」へ行きました。
ここは婦人科系では日本でも有数の優れた病院と言われていて
子宮筋腫とか子宮内膜症にかかった友達が何人か通っています。
私のかかりつけのレディースクリニックの先生も
「婦人科の中では最高峰で、僕も研修に行ったよ」と
言っていた病院です。
私は婦人科ではないけれど、それほどの評判の病院なら
間違いないだろうと思って、出かけたんですね。
私は外科を受診しました。
乳ガンの場合は婦人科ではなく外科、中でも乳房専門の
「乳腺外来」に行くのがオススメです。
これを間違えちゃう人が結構いるみたい。
実際にうちの姉がそうでした(笑)。
で、私は姉と違って、最初から外科を受診。
「こういう症状なので受診したい」と説明した私に
総合受付の人も、問診表を渡してくれた外科の看護婦さんも
とっても親切でした。
看護婦さんから「まずは先生の診察の前に
乳ガン検査の必須であるマンモグラフィーと超音波検査を
受けてください」と言われて、検査を受けることに。
超音波検査を担当してくれた女性の検査技師さんも、
レントゲンを担当してくれた女性のX線技師さんも、
私の症状や、姉の発病履歴を聞き、
「それは心配ですね。しっかり検査しましょうね」と
思いやりを見せてくれたし、
患者を不安にさせないように、とっても気を配ってくれたんです。
すごく救われました。
なのに!!
検査が終わり、外科へ戻ると、なぜかザワザワしています。
どうやら、本来、私を診るはずだった先生に急用ができて
診察ができなくなったらしい。
そこで代わりに呼ばれてきたのが、ものすごーく
ダラダラとした若いお医者さん。
診察室で向かい合っても、ダンマリです。
レントゲン写真と超音波の結果をチラッと見ながら
「あー、なんでもないです。ガンじゃないです」。
私がビックリして「でも、出血しているんですよ。
ガンじゃないとしても何か理由があるんじゃないですか?」と
聞いたら、「さあ」と一言。
「さあ」って何ですか!?
それでも、「うちは姉が乳ガンを患ったし、
出血の理由がわからないと不安なんです」と食い下がったんですが
診察も、検査もするつもりはないようで
「もし、何かあったら、また来てください」って
さっさと帰るよう指示されました。
「何かあった」から、今ここに来ているんじゃないかー!!
と思ってしまいました。
会社に戻って、事の顛末を話したら
同僚たちはみんな、「なんですか、その病院!」と大ブーイング。
周囲から「そんな病院は信用ならないから
セカンド・オピニオンを受けるべきだ!」と言われて
いろいろと調べた末に、以前、何度か検査を受けたことのある
赤羽橋の「国際医療福祉大学三田病院」の乳腺センターへ電話をしました。
私は基本的に大学病院は嫌いなんですけど
(昔、大学病院では嫌な思いをいっぱいしたから)
ここは3年前までは、タバコを販売している
JT(旧日本専売公社=日本たばこ産業)が運営していた
「東京専売病院」だったんです。
経営母体が変わったけれど、専売病院時代のカルテが
残っていたので、2年前にも一度受診したことがあります。
そのとき、大学病院とは思えない雰囲気を維持していて
ちょっぴり感動したんですよね。
乳腺センターに電話をして受診したい旨を告げたところ、
「いつも混んでいるので完全予約制なのですが」と言われてガックリ。
でも、症状を話したら、「一番早く予約を取れる日を探します」と
調べてくれて、翌週の午後に予約を入れてくれました。
そして先週、三田病院へ。
杏雲堂病院とは違って、まず最初にお医者さんが問診をしてくれます。
担当は30代前半ぐらいの女性の先生。
姉の病歴や、私の症状を説明したら
熱心に聞いてくれましたし、「それは不安でしたね」と
やさしい言葉もかけてくれました。
病院に一番大切なのは、そこですよね。
前の病院でのひどい出来事も説明したら絶句していた。
「精密検査もしないで、帰されたんですか? あり得ない」ですって。
それから、改めてマンモグラフィーと超音波検査を受けました。
今回の技師さんも2人とも女性で親切でしたよ。
検査結果を持参して、ふたたび診察。
先生が何度も何度も検査結果を見比べた末、
超音波の結果表を見せながら
「実はここに袋状のものがあります。たぶん、出血は
この袋が原因で起こっていますね」と教えてくれました。
「直接、中の細胞を取って調べましょう」と
その場で、先生自らが超音波装置を操作しながら
私の体に針を差し込んでいきます。
その手際がまた素晴らしい。
原因と思われる部分から細胞を取り出し、さらには
出血した血液も採取して、「これらをすべて検査します」ということで
その日は終了。
時間がかかって大変だったけれど、なんだかすごくホッとした。
そして今週、検査結果を聞きに行ったら
「とりあえず、ガン細胞じゃありませんでした」と
言われて、ひと安心です。
ただ、「乳腺の内側から広がるガンもあるので、その心配を
取り除くためには、もうちょっと高度な検査が必要」と
MRI検査を勧められたので、来週、
生まれて初めてのMRI検査を受けてきます。
それにしても、腹が立つのは最初の病院の若い医者。
どうして、同じ超音波検査をしたのに
前の医者は発見できなかったんだろう。
そして、どうして、三田病院の先生みたいに
きちんと出血の理由を解明しようと
精密検査をしてくれなかったんだろう。
急に呼ばれて面倒だったから、
って理由で、治療に手を抜かれたとしか思えない。
あんなやる気のない医者がこれから先、誰かの体を切ったり、
つなげたりするのかと思うと恐ろしい〜。
あのまま、杏雲堂病院の若い医者を信じて
セカンド・オピニオンを受けなかったら
もしかして何か病気の場合、手遅れになっていたかもしれない!!
そう思うと、本当にゾッとするほど怖かったです。
お医者さんにも絶対に、いい医者と悪い医者がいますね。
病院選びって、ものすごく難しいんだなと改めて思いました。
様々な検査を受けておりました。
一応、検査結果では「大丈夫」ということだったので
ちょっと安心しているんですけれど
今回はその過程で体験した病院のお話。
私には7歳違いの姉がいて、彼女がちょうど7年前に
乳ガンを発病しました。
2回手術して、いまは再発の危険があるといわれる5年もクリアし、
姉は元気に飛び回っていますけれどね。
ただ、姉のガン発覚時の初期症状が乳首からの出血でした。
そして、6月のある日、私も同じ症状に見舞われたんです。
すごくビックリして、すぐにお茶の水にある
総合病院「杏雲堂病院」へ行きました。
ここは婦人科系では日本でも有数の優れた病院と言われていて
子宮筋腫とか子宮内膜症にかかった友達が何人か通っています。
私のかかりつけのレディースクリニックの先生も
「婦人科の中では最高峰で、僕も研修に行ったよ」と
言っていた病院です。
私は婦人科ではないけれど、それほどの評判の病院なら
間違いないだろうと思って、出かけたんですね。
私は外科を受診しました。
乳ガンの場合は婦人科ではなく外科、中でも乳房専門の
「乳腺外来」に行くのがオススメです。
これを間違えちゃう人が結構いるみたい。
実際にうちの姉がそうでした(笑)。
で、私は姉と違って、最初から外科を受診。
「こういう症状なので受診したい」と説明した私に
総合受付の人も、問診表を渡してくれた外科の看護婦さんも
とっても親切でした。
看護婦さんから「まずは先生の診察の前に
乳ガン検査の必須であるマンモグラフィーと超音波検査を
受けてください」と言われて、検査を受けることに。
超音波検査を担当してくれた女性の検査技師さんも、
レントゲンを担当してくれた女性のX線技師さんも、
私の症状や、姉の発病履歴を聞き、
「それは心配ですね。しっかり検査しましょうね」と
思いやりを見せてくれたし、
患者を不安にさせないように、とっても気を配ってくれたんです。
すごく救われました。
なのに!!
検査が終わり、外科へ戻ると、なぜかザワザワしています。
どうやら、本来、私を診るはずだった先生に急用ができて
診察ができなくなったらしい。
そこで代わりに呼ばれてきたのが、ものすごーく
ダラダラとした若いお医者さん。
診察室で向かい合っても、ダンマリです。
レントゲン写真と超音波の結果をチラッと見ながら
「あー、なんでもないです。ガンじゃないです」。
私がビックリして「でも、出血しているんですよ。
ガンじゃないとしても何か理由があるんじゃないですか?」と
聞いたら、「さあ」と一言。
「さあ」って何ですか!?
それでも、「うちは姉が乳ガンを患ったし、
出血の理由がわからないと不安なんです」と食い下がったんですが
診察も、検査もするつもりはないようで
「もし、何かあったら、また来てください」って
さっさと帰るよう指示されました。
「何かあった」から、今ここに来ているんじゃないかー!!
と思ってしまいました。
会社に戻って、事の顛末を話したら
同僚たちはみんな、「なんですか、その病院!」と大ブーイング。
周囲から「そんな病院は信用ならないから
セカンド・オピニオンを受けるべきだ!」と言われて
いろいろと調べた末に、以前、何度か検査を受けたことのある
赤羽橋の「国際医療福祉大学三田病院」の乳腺センターへ電話をしました。
私は基本的に大学病院は嫌いなんですけど
(昔、大学病院では嫌な思いをいっぱいしたから)
ここは3年前までは、タバコを販売している
JT(旧日本専売公社=日本たばこ産業)が運営していた
「東京専売病院」だったんです。
経営母体が変わったけれど、専売病院時代のカルテが
残っていたので、2年前にも一度受診したことがあります。
そのとき、大学病院とは思えない雰囲気を維持していて
ちょっぴり感動したんですよね。
乳腺センターに電話をして受診したい旨を告げたところ、
「いつも混んでいるので完全予約制なのですが」と言われてガックリ。
でも、症状を話したら、「一番早く予約を取れる日を探します」と
調べてくれて、翌週の午後に予約を入れてくれました。
そして先週、三田病院へ。
杏雲堂病院とは違って、まず最初にお医者さんが問診をしてくれます。
担当は30代前半ぐらいの女性の先生。
姉の病歴や、私の症状を説明したら
熱心に聞いてくれましたし、「それは不安でしたね」と
やさしい言葉もかけてくれました。
病院に一番大切なのは、そこですよね。
前の病院でのひどい出来事も説明したら絶句していた。
「精密検査もしないで、帰されたんですか? あり得ない」ですって。
それから、改めてマンモグラフィーと超音波検査を受けました。
今回の技師さんも2人とも女性で親切でしたよ。
検査結果を持参して、ふたたび診察。
先生が何度も何度も検査結果を見比べた末、
超音波の結果表を見せながら
「実はここに袋状のものがあります。たぶん、出血は
この袋が原因で起こっていますね」と教えてくれました。
「直接、中の細胞を取って調べましょう」と
その場で、先生自らが超音波装置を操作しながら
私の体に針を差し込んでいきます。
その手際がまた素晴らしい。
原因と思われる部分から細胞を取り出し、さらには
出血した血液も採取して、「これらをすべて検査します」ということで
その日は終了。
時間がかかって大変だったけれど、なんだかすごくホッとした。
そして今週、検査結果を聞きに行ったら
「とりあえず、ガン細胞じゃありませんでした」と
言われて、ひと安心です。
ただ、「乳腺の内側から広がるガンもあるので、その心配を
取り除くためには、もうちょっと高度な検査が必要」と
MRI検査を勧められたので、来週、
生まれて初めてのMRI検査を受けてきます。
それにしても、腹が立つのは最初の病院の若い医者。
どうして、同じ超音波検査をしたのに
前の医者は発見できなかったんだろう。
そして、どうして、三田病院の先生みたいに
きちんと出血の理由を解明しようと
精密検査をしてくれなかったんだろう。
急に呼ばれて面倒だったから、
って理由で、治療に手を抜かれたとしか思えない。
あんなやる気のない医者がこれから先、誰かの体を切ったり、
つなげたりするのかと思うと恐ろしい〜。
あのまま、杏雲堂病院の若い医者を信じて
セカンド・オピニオンを受けなかったら
もしかして何か病気の場合、手遅れになっていたかもしれない!!
そう思うと、本当にゾッとするほど怖かったです。
お医者さんにも絶対に、いい医者と悪い医者がいますね。
病院選びって、ものすごく難しいんだなと改めて思いました。